結婚式のビデオ撮影を知人にお願いして、がっかりしない為の一つだけのお願い
2015/01/04
最近のビデオカメラの性能は非常に優れています。
カメラのスタートボタンを押せば、まあ間違いなくきれいに撮ってくれます。
そういったビデオカメラの事情もあり、結婚式のビデオをホテルや結婚式場に頼まないで友達や親戚の方の頼む方が増えているようです。
ただ後で、がっかりされている方も多く、何とかしてほしいと時々編集を頼まれることもしばしばあります。
結婚式のビデオをホテルとか式場にお願いすると、10~20万円くらいかかります。
この金額だと一生に一回の結婚式だといっても、ちょっと気軽に頼むには躊躇しますよね。
親戚のおじさんが趣味で、ビデオを撮影しているのでお願いしたいとか、どうせ10万円以上するならビデオカメラを買って、親戚のかたや、
友人にお願いしてしまいたい気持ちはわかります。
でも、これらの方はプロではないので、お二人が期待したビデオが出来上がってこないことは仕方がないことなのです。
まずどんな撮影されたものが出来上がっても、心穏やかに諦めましょう。
いきなりすいません。
心構え的な話なのですが、お願いする相手がプロのビデオカメラマンならばこのようなことは言いませんが、相手がプロでない場合は、ご自身が思い描いていないものが届いても、心穏やかに撮影していただいた方に感謝の気持ちをもって諦めましょう。
勿論、納得の行くものが届いた場合は忘れて喜んでください。
私の経験ですが、がっかりされている方にお会いしたことがいく度となくありました。
私たちは普段テレビや、ネットやあらゆるところで常にプロのとった映像を見ています。
ですから耳年増ならぬ、目年増になっている?
プロとアマチュアの違いはなんでしょう?
細かくのべるとプロとの違いはいろいろありますが、一言でいうと安定した絵(映像)をとる技術が優れていることと、安定した絵だけを使って編集された映像を見せていることでしょう。
この安定した絵というのは、見ていて疲れない、ある程度見る方が見たいシーンが映っていることだと思います。
どーしても普段私たちは、プロの作った安定した映像を見ているので、アマチュアの方の撮影された映像に違和感を持ってしまうのです。
とは言いうもののなんとか安定した絵を撮ってくれるといいですよね。
このあとご説明する一つの事をお願いできれば、がっかりすることもすくなくなります。
(あくまで、全くの撮影の経験がない方への話ということと、安定した絵ということとがっかりするということは個々人の主観だということはご理解ください。)
撮影をお願いするということ
具体的に撮影する方との話をする前に、ちょっと“結婚式のビデオ撮影をお願いする”ということを私の見方ですが、確認しておいてください。
お願いされた方は、人によりますが結婚式の全部を撮ろうと思わなくても、ポイントポイントは撮影しようと思ってしまうわけですね。
ちなみになんとなくでいいのですが想像してください。
結婚式ってどんなシーンを思い浮かべますか?
順番にいきましょう。
教会式ならば、入場に始まり、指輪の交換、ベールアップ、ウエディングキス、退場、ウエディングベル、フラワーシャワー、ブーケトス、集合写真の様子、スナップ撮影の様子このくらいでしょうか?
披露宴では、入場、主賓挨拶、乾杯、ケーキ入刀、ファーストバイト(食べさせあうこと)、友人祝辞、お色直し退場、お色直し入場、余興、子供へのプレゼント、歓談風景、友達からのお祝いメッセージ、花嫁の手紙、両親への花束、親族挨拶、新郎挨拶、退場等々、、、
ポイント、ポイントと言ってもこんなに多くのシーンがあるのです。
ブライダル専門のカメラマンは、その結婚式場の基本的な導線、式および披露宴の進行の仕方は、毎度毎度撮影しているので経験値がすでに高くあります。
そしてお二人の進行表を預かっているので、その日撮影に臨むときにはすでに頭の中で準備ができているのです。
だから、いざカメラのスタートボタンを押すときには、撮影することだけに集中できるのです。
一方、知人のお願いされた方はどうでしょう?
大前提として真面目な責任感のある方で、お二人のために一生懸命撮影してくれるという方の場合ですが、
多分初めての慣れない会場でしょうし、真面目な責任感のある方ならば、どんな順番で結婚式と披露宴が進行するのかドキドキしてカメラを構えています。
教会式では新郎新婦の祭壇の前に立つと、列席者として参加しているので、二人の後ろ姿しか撮影できないことにいらだちを覚えるでしょう。
披露宴では司会者の声に耳を傾け、次に何があるかをいち早く聞いて撮影ポジションに移動しようとするでしょう。
先ほど書いた結婚式のビデオのシーンを全部とは言わないまでも、できるだけたくさんカメラに収めてくれるように頑張ってくれるでしょう。
ただ、いざカメラのスタートボタンを押してるときには、このような状況でプロと違って撮影する事だけに集中することは難しいと私は思います。
結果、安定した映像が撮影できないことになってしまうのです。
当然、とてもゆっくり飲食を楽しむ状況にはないでしょう。
撮影をお願いする場合は、お願いする方がそのような状況になることを理解してお願いすることをお勧めします。
結婚式の撮影するときは三脚を付けて撮影することをお願いしましょう
撮影をお願いする方がどの程度、ビデオ撮影に対しての知識と経験があるかによりますが、ここではほとんど経験がない方前提で一つだけお話しします。
撮影する方に、一つだけのお願いとしてできるだけ3脚を使って撮影してもらいましょう。
先ほど述べたように、撮影する方はかなりの負担を感じています。(お二人にはそのような態度はすこしも出さないと思いますが)
でも、丁寧に三脚を使うことをお願いしてください。
これは、手振れ防止のためです。
手振れのある映像をご覧になったことがある方は、わかって頂けると思います。
ご覧になったことがない方は、Youtubeでちょっと探せばいくらでも出てきますので見てください。
1~2分の映像ならば多分問題ないでしょうが、5分、10分~と見ていくうちにだんだん気分が悪くなるでしょう。
乗り物酔いと同じ状態になるのです。
まして結婚式の記録ビデオならば1時間以上ということは、良くあることですね。
もしこの結婚式のビデオが手振れひどい状態で撮影されたら、大切なシーンが映っているかどうか以前の問題でとても見ることはできません。
だから、三脚を付けて撮影していただきましょう。
手持ちにするときも、手振れには気を付けて頂くようお願いしておくほうが良いですが、手持ちの時も三脚を付けて撮影したほうがいいようです。
三脚で撮影していて、移動しなければならない場合も三脚を外す手間が省けますので、外さないと決めておけば“カメラから三脚”を外すという負担が軽くなります。
意外と三脚をカメラにつけたまま(ただし三脚の足は閉じてください。)手持ちにすると、片手での撮影は難しいので両手でしっかり持つことになり手振れが起きにくくなります。
もし手に持っていて疲れてしまったときも、そのままその場においてズームをワイドにして広い絵を撮っておけばいいのです。
これが三脚についていなければ、三脚のあるところまで戻らなければならないですし、その間は撮影ができません。
三脚を付けたままだとフットワークが悪くなる心配もありますが、多少フットワーク悪くなっても手振れが少ないほうが絶対にいいです。
最初にも申し上げましたが、手振れがひどければ何が映っていても見ることができないのですから。
もし、一生懸命にとってくれる方ならば、きっと安定した映像を残してくれでしょう。
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